「インタベンション」は依存症による病状の悪化を早期に食い止め、早期治療へ導くことです。日本語のニュアンスでは、半ば強引に割り込むイメージがありますが、このインタベンションという手法は本人や家族とコンセンサスを取りながら、状況に関わっていくのが本来の考え方です。最大の利点は早期発見、早期回復です。

また、専門的なスキルを学んでインタベンションを行う、コーディネート役を「インタベンショニスト」と呼びます。アディクションの領域で職業化されている専門家で、回復につなげる案内人と言えばわかりやすいでしょうか。

インタベンションは精神医療の先進国であるアメリカで研究、生み出されました。今、世界で認められ、とくに依存症者に回復への道を促す、もっとも効果的な方法として広まりつつあります。

インタベンションとは依存症の問題で苦しんでいるクライアントにアプローチします。頑なに閉ざした心を、根気よく丁寧に、また効果的にほどくこととも言え、インタベンショニストには、専門的な知識やスキルだけでなく、数多くの訓練と経験を積んだスペシャリストとしてのサポートが求められます。

日本ではまだ、心理カウンセラーやセラピストなどの間でも、インタベンショニストは認知されていませんが、精神医療の先進国と言われるアメリカでは、心のトラブルを抱え、家族や周囲の人の働きかけでは回復に向かえない人、コミュニケーションが取りにくい人に対して、家族の同意を得た専門家として、すでに活躍しています。依存症についてはクライアントを早期に治療へ向かわせるという点で成果が出ており、その成果を持って、今、世界へ広がっています。

依存症におけるアディクションインタベンショニストとは? What’s Addiction Interventionist?

インタビューアー ワンネスグループ代表 矢澤祐史 スペシャルインタビュー Special Interview

私たちが考えるインタベンションとは The intervention that we think

特任講師 Featured Instructor

薬物、ギャンブル、アルコール依存症回復のエキスパート ONENESS GROUP 一般財団法人ワンネスグループ

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